広島 100歳の女性
「被爆がいちばんこたえた」
100歳以上の高齢者は、ことし初めて全国で8万人を超えました。広島市では、敬老の日を前に市長が100歳の女性を訪問し、長寿を祝いました。
広島市では毎年、100歳を迎える高齢者に表彰状と記念品を贈っていて、15日は、松井市長がことし4月に100歳になった松田奈良枝さんの自宅で直接、表彰状などを手渡し、長寿を祝いました。
松田さんは現在、娘と孫の3人で暮らしていて、週に1回、自分で歩いて美容院に行くことやデイサービスで友人と話すこと、食事ではステーキを食べることが楽しみだということです。
市長からこれまでの思い出を聞かれた松田さんは、25歳だった75年前、爆心地から3キロほどの自宅で被爆したことが今でも忘れないと話し、100年を振り返っていました。
松田さんは「被爆がいちばんこたえました。人と人が殺し合う戦争は二度としてほしくない」と話していました。
松井市長は「高齢者が安心して暮らせる町作りをこれからも進めていきたい」と話していました。