試で面接のオンライン化
受験生への配慮を通知

新型コロナウイルスの影響で大学入試でも面接のオンライン化が相次ぐ中、通信環境の差や技術的な不具合に対する懸念が寄せられているとして、文部科学省は9日、各大学に対し、代替措置を講じるなどして受験生に配慮するよう通知しました。

今年度実施される大学入試は、今月15日から面接や論文などで評価する「総合型選抜」の出願が始まりますが、ことしは新型コロナウイルスの影響で面接を初めてオンライン化する大学が相次いでいます。

中には募集要項で「システムトラブルが生じた場合は原則再試験できない」などとしている大学もあり、文部科学省には、高校関係者から懸念が寄せられているということです。

このため、文部科学省は9日、全国の国公私立大学に対し、オンライン入試を実施する際は、試験中に通信環境の不具合などが生じた場合や、受験生が通信環境を整えられない場合を想定し、代替措置を講じるなどの特段の配慮を求める通知を出しました。

具体的には、時間の繰り下げや予備日の設定、大学内の別室での受験対応、さらにサポートデスクを設けて不測の事態には個別対応することを挙げています。

そのうえで、通信環境の差や技術的な不具合で特定の受験生が不利益を被らないよう、受験機会の確保を求めています。