「委員会に『り付き』
配慮を」河野外相

閣僚の国会対応をめぐり、河野外務大臣は、国会に出席して質疑に答えるのは閣僚の責務だとしながらも、外交課題が山積する中、質問のない場合にも着席を求められることで政策対応に支障が出ているとして、与野党に配慮を求めたいという考えを示しました。

国会では、14日、衆参両院の予算委員会で外交などをテーマに集中審議が行われ、河野外務大臣は、担当閣僚として常時着席を求められる、いわゆる「張り付き大臣」として出席しました。

これについて河野大臣は、閣議のあと記者団に対し、国会に出席して質疑に答えるのは閣僚の責務だとしながらも、「インドネシアのテロ、エルサレムへの大使館の移転など、さまざまな課題がある中で、残念ながら、きのうのうちに役所の中ですべて情報を聞く、あるいは決断することができないまま、日をまたいでしまった」と述べました。

そのうえで河野大臣は「形式的なところで委員会に『張り付き』になるのは、さまざまな政策対応や役所の運営をしなければならない中で、国会に少しご配慮いただけないかと常々思っている。21世紀型の国会運営を与野党でご検討いただきたい」と述べ、政策対応に支障が出ているとして、与野党に配慮を求めたいという考えを示しました。