合流党代表選 2氏
若者や議員へ支持呼びかけ

立憲民主党と国民民主党などの合流新党の代表選挙は、10日の投開票日に向けて、国民民主党の泉政務調査会長が、党の在り方などをめぐって若い世代と意見を交わす一方、立憲民主党の枝野代表は、議員グループの会合で支持を呼びかけました。

国民 泉氏


国民民主党の泉政務調査会長は、議員会館で10人余りの大学生と面会し、およそ1時間半にわたって合流新党に対する意見や要望を聞きました。

この中で、大学生から「もっと1人1人に寄り添った政治を期待している」とか「『同性婚』や『選択的夫婦別姓』などの政策を前に進めてほしい」などという意見が出されたのに対し、泉氏は「生きづらさを感じている人は多いと考えている。世の中をよくするため、声を大にして新しい価値観を提示していきたい」と応じていました。

このあと泉氏は、記者団に対し「今回の代表選挙の有権者は国会議員だけだが、あるべき野党の姿を探すためには、内にこもっていてはだめで、外部の意見も聞かなければならない。野党は批判や反対をしている人たちだと思われている面もあり、だからこそ国民に向かって提案するということを特に強調して訴えていく」と述べました。

立民 枝野氏


立憲民主党の枝野代表は、合流新党の代表選挙で、みずからを支持している赤松衆議院副議長を中心とする議員グループの会合に出席しました。

会合には、議員グループのメンバーが30人余り集まり、グループを率いる赤松氏は、合流新党に参加する149人の国会議員の投票で争われる代表選挙について「なんとか勝ったということでは枝野氏も自信を持って前に進むことはできず、少なくとも3桁に乗る票数を取らないと本当の意味で勝ちにはならない」と述べ、所属議員に枝野氏の支持拡大に力を尽くすよう呼びかけました。

このあと、枝野氏は「2009年の『非自民政権』は、目指していた方向は正しかった。あのときの経験と教訓を生かすからこそ、次は国民の期待に応えることができると信じている。意見や立場が違うときは激しくぶつかり合うが、結論が出たら乗り越えてやっていく。そういう政党文化を広げていきたい」と訴えました。