歯連元会長らの
政治資金事件 有罪確定へ

日歯連、日本歯科医師連盟が支援する議員に、法律の上限を超える資金を寄付したなどとして罪に問われた元会長ら2人に対し、最高裁判所は上告を退ける決定をし、有罪判決が確定することになりました。

日歯連の元会長、高木幹正被告(75)と、会計責任者だった元副理事長の村田憙信被告(75)は、日歯連が支援する参議院議員の政治団体に法律の上限を超えて9500万円を寄付をしたうえ、収支報告書にうその記載をしたなどとして、政治資金規正法違反の罪に問われました。

裁判で、元会長らは無罪を主張しましたが、1審は有罪判決を言い渡し、2審の東京高等裁判所も「5000万円という上限のルールがあることを明確に認識しながら、ルールに触れていないと見せかけるために、う回寄付をした」として高木元会長に禁錮1年6か月、執行猶予3年、村田元副理事長に禁錮2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡していました。

これに対して、元会長らは上告していましたが、最高裁判所第2小法廷の三浦守裁判長は、4日までに上告を退ける決定をし、有罪判決が確定することになりました。

これで日歯連の政治資金をめぐる事件は、起訴された3人全員と、団体としての日歯連の有罪がすべて確定することになります。