「柳瀬氏から面会報告
受けず 問題ない」安倍首相

加計学園の獣医学部新設をめぐる柳瀬元総理大臣秘書官の参考人質疑を受け、安倍総理大臣は、衆議院予算委員会で、柳瀬氏が加計学園の関係者と3回面会した報告は受けていないとしたうえで、面会は問題ないという認識を示しました。

国会では、午前中、衆議院予算委員会の集中審議が開かれ、立憲民主党の本多平直氏が「柳瀬元秘書官が地方自治体や規制緩和を望む業者と3回も面会したこと自体は適切だったのか」とただすなど、柳瀬元総理大臣秘書官の参考人質疑を受けた質問が相次ぎました。

これに対し、安倍総理大臣は「行政の公正公平が保たれなければならないことは大前提だ」と述べました。
そのうえで「柳瀬氏から報告は受けていない。秘書官が報告してくるのは判断が必要な時で、国家の重大事でもないかぎり途中段階で受けることはほとんどない。柳瀬氏が関係者を呼んで開いたのではなく、『話を聞いてください』と言われて話を聞いたというレベルの面会で問題ない」と述べました。

また、獣医学部新設のプロセスについて、「政府の国家戦略特区諮問会議ワーキンググループの八田座長は『何の働きかけも受けたことはない』と言っており、問題ない」と述べました。

一方、愛媛県の中村知事の国会招致に自民党としても応じるよう求められたのに対し、「誰を呼ぶかは国会が決めることで総理大臣が発言することは厳に控えなければならない」と述べました。