中国企業顧問「偽証して
と接触してきたが断った」

秋元司衆議院議員が起訴されたIR・統合型リゾート施設をめぐる汚職事件で、贈賄側の中国企業の元顧問は、26日の初公判で秋元議員への賄賂の提供を認めました。そのうえで、秋元議員が元顧問に裁判でうその証言をするよう依頼したなどとして逮捕された事件について、「秋元議員の関係者が偽証をしてほしいと接触してきたが断った」などと述べました。

中国企業「500ドットコム」元顧問の紺野昌彦被告(48)と仲里勝憲被告(48)は、IRへの参入をめぐり、衆議院議員の秋元司容疑者(48)に総額約760万円相当の賄賂を提供したとして、贈賄の罪に問われています。

この事件の初公判が東京地方裁判所で開かれ、紺野元顧問と仲里元顧問は起訴された内容について、いずれも「間違いありません」と述べ、秋元議員に賄賂を提供したことを認めました。

この事件をめぐっては、秋元議員や支援者ら合わせて4人が、捜査段階で賄賂の提供を認めていた紺野元顧問らに裁判でうその証言をするよう依頼し、現金を渡そうとしたとして、証人等買収の疑いで逮捕される異例の展開になっています。

被告人質問で、紺野元顧問は「保釈された後、秋元議員の周りの関係者が偽証をしてほしいとずっと接触をしてきたが断った。最初はうそか冗談か分からなかったが、現金2000万円を持ってきたので、ただごとではないと思い、検察に伝えて積極的に捜査に協力した。前代未聞のことで、知らぬ顔をする勇気はなかった」などと述べました。

また、仲里元顧問も偽証の働きかけがあったかどうかについて問われ、「500万円くらいを持って来られたが、いただくことはできませんと断りました」と述べました。

秋元議員は、汚職事件で起訴された内容を否定し、証人買収事件への関与も全面的に否定しています。

贈賄側の被告人質問詳細

偽証の働きかけは

26日の被告人質問で、紺野元顧問は証人買収事件についての弁護士の質問に対し「ことし2月に保釈された後、秋元議員の周りの関係者が偽証をしてほしいとずっと接触をしてきたが断った。最初はうそか冗談か分からなかったが、現金2000万円を持ってこられてただごとではないと思い、検察にすべてお話しさせていただいた。積極的に捜査に協力した」と証言しました。

そのうえで「事件について反省の念や償いの気持ちもあった。大金を持ってこられるのは前代未聞のことで、知らぬ顔をする勇気はなかった」と述べました。

また検察側からの質問に対しては「2000万円を持ってこられ断ったら、成功報酬で1000万円を追加で出すと言われた。疑われるのも嫌なので現金の提供には応じなかった」と述べました。

紺野元顧問は終始はっきりした声で堂々とした様子で質問に答えていました。

また、仲里元顧問は検察側から偽証の働きかけがあったかどうか問われると「500万円くらいを持ってこられたがいただくことはできませんと断りました」と落ち着いた様子で答えていました。

現金300万円の賄賂は

IRをめぐる汚職事件では紺野元顧問と仲里元顧問が、衆議院が解散された平成29年9月28日に議員会館を訪れ、秋元議員に現金300万円の賄賂を渡したとされていますが、秋元議員は保釈後の記者会見などで面会自体を強く否定していて、双方の主張は食い違っています。

26日の被告人質問で仲里元顧問は「議員会館の応接室で私が秋元議員に現金を渡した。現場には私と秋元議員のほか紺野元顧問と議員の秘書の4人がいて、現金300万円は和菓子店の手提げ袋に入れて『500ドットコムからの陣中見舞いなので、どうぞお使いください』」と述べて手渡した。

秋元議員は「『どうもありがとう』と言っていた」と証言しました。

衆議院解散日に議員会館を訪れた理由について仲里元顧問は「500ドットコムのIRの日本進出を後押ししてもらいたかった」と述べていました。

関係者によりますと、証人買収事件で紺野元顧問に接触した会社役員は「議員会館では秋元議員と会っていないと証言してほしい」などと、働きかけた疑いがあるということです。