流めぐり「協議の結論
得て新たなスタートを」

立憲民主党との合流をめぐって、国民民主党は、衆参両院の所属議員による会合を開いて協議を行っています。冒頭、玉木代表は「合流協議の結論を得て、新たなスタートを切りたい」と述べました。

立憲民主党との合流をめぐって国民民主党は19日、午後4時半ごろから東京都内のホテルで、衆参両院の所属議員による会合を開いており、60人余りが出席しました。

冒頭、玉木代表は「より大きなかたまりを作り、日本の政治を変えていくという思いで議論をしてきた立憲民主党との合流協議について、結論を得たい。国民民主党に一つの終止符をここで打ち、新たなスタートを切っていける前向きな議論を導きたい」と述べました。

会合では執行部が、両党の幹事長らで合流後の新党の綱領案や、新党の名称の決め方をまとめたことなど、これまでの経過を報告し、合流の是非について、協議が行われているものとみられます。

執行部としては、協議のあと採決を行って、立憲民主党との合流の方針を正式に決定したい考えです。

また、会合では、合流に参加しない議員への対応についても、協議が行われるものとみられ、玉木代表が示した、合流する議員と、しない議員とで党をわける「分党」の案について、どのように調整が図られるのかも焦点になる見通しです。

立民 枝野代表「できるだけ多くの仲間と闘っていきたい」

立憲民主党の枝野代表は、党の常任幹事会で、国民民主党との合流について「ここまでやってきたので、ぜひ、できるだけ多くの仲間とともに、今の政治状況を変えていくために闘っていきたい」と述べました。

立民 福山幹事長「1人でも多く新党に」

立憲民主党の福山幹事長は、記者会見で「1人でも多く新党に加わってもらいたい。同じ政党になることで、よりコミュニケーションが密になり、国会対応もパワーアップさせたい。選挙についてもプラスになるようやっていきたい」と述べました。

そのうえで「『帰ってきた民主党』という批判があるが全く違う。綱領も様変わりし、民主党が無くなってから、新たに当選した人もいる。新党が国民に信頼される状況を作ることが、われわれの責任だと思っている」と述べました。

自民 下村氏「国民からの期待感 感じられない」

自民党の下村選挙対策委員長は、京都市でNHKの取材に対し「新党ができる時には『政治を変えてもらいたい』という期待感が国民から出てくるものだが、今回は感じられない」と指摘しました。

一方で、「合流の規模が大きくなり、候補者が一本化で絞られれば、自民党にとって選挙は厳しくなる。緊張感を持ち、厳しい選挙区は積極的に、てこ入れしていきたい」と述べました。

新党の規模や焦点は

立憲民主党と国民民主党の合流をめぐって注目されるのが、合流後の新党の規模です。

今回の合流には、立憲民主党と国民民主党の多くの議員に加え、無所属の議員グループのメンバー10数人も参加するものとみられています。

立憲民主党の福山幹事長は、19日の記者会見で、合流後の新党は少なくとも150人前後の規模になるという見通しを示しました。

合流に加わる議員としては、新党を核にして、国会で会派を組んでいる野党勢力などのさらなる結集を促し、政府・与党に対じしていきたい考えです。

一方、玉木代表は、合流する議員と、しない議員とで、国民民主党を「分党」したい意向で、どのように調整が図られるのかも焦点となる見通しです。