重県が「緊急警戒宣言」
県外に不要不急の往来自粛を

三重県の鈴木知事は新型コロナウイルスの感染が再び拡大しているとして、県独自の「緊急警戒宣言」を出して3日から今月16日までの間、感染対策の不十分な飲食店などがある県外の地域との不要不急の往来を自粛することなどを県民に要請しました。

三重県内では、3日までに感染が発表された人が延べ144人に上り、名古屋市の繁華街に出かけるなどした人の感染が相次いで確認されているほか、三重大学医学部で県内では最大の規模となるクラスターが発生しています。

これを受けて3日、三重県は対策本部会議を開き、県独自の「緊急警戒宣言」を出しました。

「緊急警戒宣言」では新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づいて、3日から今月16日までの間、感染対策が不十分な飲食店やクラブなどがある県外の地域との不要不急の往来を自粛することや感染者が急増している地域で勤務している人に対し、勤務後の繁華街への訪問を自粛することを要請しています。

また、大学生など若い世代に対し、感染者が急増している地域で酒類を伴う飲食をするときは、近い距離で長時間、会話しないよう特に注意することを呼びかけました。

鈴木知事は「大変厳しい状況を踏まえて三重県の緊急警戒宣言を取りまとめた。持ち込まない、広げない対策を取り、県内全域への感染拡大を阻止していきたい」と述べました。