海道新幹線の車いす
スペース 1編成に6席を

新幹線のバリアフリー対策の強化に向け、赤羽国土交通大臣は3日、東京 品川でJR東海の車両を視察し、東海道新幹線については6席分の車いす用のスペースを整備するよう義務づけるため、国の基準を見直す考えを明らかにしました。

新幹線のバリアフリー対策をめぐって、国土交通省は、車両に整備する車いす用のスペースを増やすため国の基準の見直しを進めています。

こうした中、赤羽大臣は3日、東京 品川にあるJR東海の車両基地で、車いす用のスペースを拡大した車両を視察し、車いすの利用者から利便性などについて意見を聞きました。

新たな基準では1編成当たり、原則として4席分の車いす用のスペースを整備するよう求める方針ですが、参加した利用者からは16両編成で座席数も多い東海道新幹線については、6席分のスペースを確保してほしいといった意見が出されていました。

視察のあと、赤羽大臣は「きょうの結果を踏まえ、この夏をめどに新たなバリアフリー対策を取りまとめたい。スペースについては、4席分という結論にはならないと思っている」と述べ、東海道新幹線については、6席分のスペースを整備するよう義務づける考えを明らかにしました。

また、JR東海の巣山芳樹副社長は「事業者としても基準に適合する車両の製作に取りかかっていきたい」と述べました。