阪 吉村知事 ミナミの
一部飲食店に休業要請も

大阪府の吉村知事は、夜の繁華街を中心に新型コロナウイルスの感染が広がっているとして、来月5日から20日にかけて、ミナミの一部のエリアの酒類を提供する飲食店などに対し、休業や営業時間の短縮を要請する方向で調整していることを明らかにしました。

吉村知事は31日記者団に対し「新型コロナウイルスの感染は夜の繁華街で20代や30代の若者を中心に広がり、それが高齢者にも広がっている。全国共通の傾向だ」と述べました。

そのうえで「大阪ではミナミが突出して感染者が多い」と述べ、来月5日から20日にかけてミナミの一部のエリアで酒類を提供する飲食店などに対し、休業や営業時間の短縮を要請する方向で調整していることを明らかにしました。

具体的には、感染防止策をとっていない店舗には休業協力を、感染防止策をとっている店舗には営業時間の短縮を要請したい考えで、エリアは南北が長堀通と千日前通の間、東西は御堂筋と堺筋の間で検討するとしています。

また、対策をとりながら要請に応じた店舗には、府と大阪市が1日につき1万円ずつ補償金を出す考えを示しました。

吉村知事は、31日夕方に開く府の対策本部会議で、要請の内容などを正式に決定する考えです。

このほか、吉村知事は、31日オンラインで参加した政府の分科会で、全国の大都市の繁華街でも同様な休業要請などを実施し、要請に応じた店舗には国も補償するよう要望したことを明らかにしました。