症者受け入れ 政府から
協力求めるメッセージを

新型コロナウイルスの感染確認が相次ぐなか、西村経済再生担当大臣と全国知事会の意見交換会が開かれ、神奈川県の黒岩知事は軽症者などを受け入れる宿泊施設の確保が、『Go Toトラベル』の影響で困難になっているという声が上がっているとして、政府からホテル業界などに対し、協力を求めるメッセージを出すよう要請しました。

西村経済再生担当大臣と全国知事会のメンバーは27日午後、オンライン形式の意見交換会を開き、知事会からは飯泉会長や黒岩知事らが参加しました。

意見交換会は非公開で行われましたが、この中で黒岩知事は軽症者や無症状の人を受け入れる宿泊施設について、「以前は客がいなかったので確保できたが、『Go Toトラベル』で客が動き始めているため、確保が非常に困難になっているという話をほかの地域から聞いている」などと述べ、政府からホテル業界などに対し協力を求めるメッセージを出すよう要請しました。

また、黒岩知事は意見交換会のあと記者団に対し、警視庁が新宿などの接待を伴う飲食店へ立ち入り調査を行ったことに関連し「東京都は繁華街のホストクラブなどでクラスターが起きているが、神奈川県の感染者の発生状況はクラスターが限られていて、東京都とは内訳が違う。今の時点では警察と連携して立ち入り調査を行うことはないと考えている」と述べました。