野県 感染拡大地域との
往来“必要性慎重に判断を”

新型コロナウイルスの感染拡大が東京など首都圏を中心に続いていることについて、長野県は感染が広がっている地域との往来は必要性を慎重に判断するよう、これまでよりも強く注意を呼びかけることを決めました。

長野県は16日午前、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、対応を協議しました。

長野県はこれまで、1週間で人口10万人当たりの新たな感染者数が「1.0」を超えた都道府県と往来する場合は、感染予防対策を徹底するなど「慎重な行動」をとるよう呼びかけてきました。

これに加えて、1週間で人口10万人当たりの新たな感染者数が「2.5」を超えた都道府県との往来について、必要性を改めて検討し慎重に判断するとともに、高齢者など重症化のリスクが高い人は往来を控えることを検討するよう、これまでよりも強く、注意を呼びかけていくことを決めました。

県のまとめによりますと、現時点では東京と埼玉で「2.5」を超えていて、千葉や神奈川、大阪や京都なども近い数値になってきているということです。

長野県内への帰省についても、かぜの症状などがある場合は控えるとともに、感染が拡大している地域からは慎重に対応するよう呼びかけています。

観光については、近隣の県に加えて感染状況が比較的落ち着いている中部、東北、中国、それに四国の各地方を対象に誘客を進めるということです。

阿部知事は会議のなかで「ウイルスとの戦いは新たな局面に入りつつある。夏休みなど人の往来が激しい季節になるため問題意識を共有して対応を進めてほしい」と指示しました。