文書改ざん「徹底調査で
速やかに結果を」安倍首相

財務省の決裁文書の改ざん問題について、安倍総理大臣は訪問先のヨルダンでの記者会見で、徹底的に調査して速やかに結果を示したいとしたうえで、麻生副総理兼財務大臣には再発防止の徹底や組織の立て直しに向けて、責務を果たさせるという考えを重ねて示しました。

この中で、安倍総理大臣は財務省の決裁文書の改ざん問題について、「国民の皆様から厳しい目が向けられていることを真摯(しんし)に受け止め、麻生副総理兼財務大臣の指揮の下、徹底的な調査を進めるよう指示しており、できるかぎり速やかに結果を示したい」と述べました。

また、記者団が調査が終わったあとも麻生氏を続投させるのか質問したのに対し、「麻生氏には再発防止を徹底するとともに、組織を立て直してもらいたい。その責務をしっかり果たしてもらいたい」と述べました。

一方、安倍総理大臣は憲法改正について、「この1年間で批判も含めて議論が深まり広がってきたと考えている。自民党はことしの運動方針で、具体的な4項目について議論を重ねて改正案を示し、憲法改正の実現を目指すこととしており、議論はいよいよ煮詰まってきている」と述べました。

そのうえで、「憲法改正は国会が発議し、最終的には国民が国民投票で決めるものだ。これはスケジュールありきではない。まずはしっかりと議論が深まっていくことが大切だ」と述べました。