京都知事選
各政党の反応

過去最多の22人が立候補した東京都知事選挙は、現職の小池百合子氏(67)が、2回目の当選を確実にしました。各政党の反応です。

自民 岸田氏「東京都と政府 意思疎通が大事」

自民党の岸田政務調査会長は、NHKの取材に対し、「新型コロナウイルスへの対応は、特に東京で重要な時期を迎えており、小池知事には都民の安心や安全のために全力をあげてもらいたい。そのためにも、東京都と政府が意思疎通を図っていくことが大事だ。一方、今回の結果が、国政や衆議院の解散・総選挙の時期などに影響を及ぼすものだとは考えていない」と述べました。

自民 鴨下氏「小池都政に協力していく節目に」

自民党東京都連の鴨下会長は、記者団に対し、「私たちは独自候補を擁立することに至らなかったが、自主投票ということで小池知事を支持した人が多く、小池知事が再選を果たし安どしている。都民を中心に都政がどうあるべきかを十分に勘案しながら、小池知事の都政にできるだけ協力していく節目になった。二階幹事長からも、『おめでとう』ということばをもらった。党本部としても小池知事の当選に向けて努力していただいたと思っている」と述べました。また、「今回の結果は、国政に対してそれなりの影響はあると思う」と述べました。

公明 佐藤氏「4年間の小池都政 一定の評価下した」

公明党の佐藤選挙対策委員長は、記者団に対し「4年間の小池都政や新型コロナウイルスへの対応について、一定の評価を下したものと受け止めている。また、延期となった東京オリンピック・パラリンピックについても、小池氏に委ねたいという都民の思いが表れたのではないか。小池氏には、緊迫の度を増している新型コロナウイルスへの対策と経済活動を両輪で進めてもらいたい」と述べました。

立民 長妻氏「野党ですべてまとまることができず」

宇都宮氏を支援した立憲民主党の長妻選挙対策委員長は、記者団に対し、「新型コロナウイルス感染症で、多くの人に周知する活動がままならず、政策や人柄が伝わりにくかったが、それを乗り越えるような努力がわれわれに足りなかった。悔しい思いで、次の糧にしたい」と述べました。また「候補者の選考では、野党各党で、最終的にすべてまとまることができなかった。次の衆議院選挙に向けて、自民党との一騎打ち構造に持って行くためにも汗をかいて努力しなくてはならないと思う。今回の戦いを分析をして、国民民主党、社民党と1つの大きな塊になることを加速しなくてはいけない」と述べました。

国民 玉木氏「現職変えるべきではないという声が大勢」

国民民主党の玉木代表は、NHKの取材に対し、「新型コロナウイルスが収束していない中で、対策の最前線に立っている現職知事を、現時点で変えるべきではないという声が大勢を占めた結果ではないか。東京オリンピック・パラリンピックなども争点とされていたが、個別の争点で賛否が分かれたのではなく、混乱を避けたいという民意が大きかったものと見ている。与党が支援する小池知事が圧勝となったが、地方選挙と国政選挙は別物だと受け止めている」と述べました。

維新 松井氏「われわれの力不足で完敗」

日本維新の会の松井代表は、NHKの取材に対し、「小野氏は知名度が低いなか頑張ったが、われわれの力不足で完敗だ。小池氏が圧倒的に信任されたと受け止めている」と述べました。

共産 志位和夫「市民と野党の共闘が発展した」

宇都宮氏を支援した共産党の志位委員長は、NHKの取材に対し、「宇都宮氏は勝利できなかったが、新型コロナウイルス対策の検査と医療の抜本的な充実など選挙で訴えた内容は、都政の進むべき方向を示した道理のあるものだったと確信している。市民と野党の共闘が都知事選挙を通じて発展し、連帯と信頼の絆が広がったことは財産だ。この共闘の流れをきたるべき衆議院の解散・総選挙に向けてさらに発展させていきたい」と述べました。

社民 吉田氏「反小池票が分散 希望の持てる東京を求める」

宇都宮氏を支援した社民党の吉田幹事長は「宇都宮氏は、野党の一部の国会議員が支援した山本氏などとの間で反小池票が分散して伸び悩んだ。小池知事は、感染爆発への懸念が大きくなってきているにもかかわらず、具体的な施策を講じようとしない。社民党は、感染拡大防止に向けた検査の拡充や医療体制強化など、希望の持てる東京を実現する政治を強く求めていく」などとする談話を発表しました。