朝鮮「日本で不明者遺体
発見 拉致問題は荒唐無稽」

北朝鮮の国営メディアは、日本の警察が北朝鮮に拉致された可能性が排除できないとして、調査していた行方不明者のうち2人が、日本国内で遺体で見つかったとしたうえで、「拉致問題は荒唐無稽なものだという証拠が増えた」と主張しました。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は30日午後、論評を発表し、はじめに、日本の警察が北朝鮮に拉致された可能性が排除できないとして調査していた行方不明者のうち2人が、ことし3月、富山県で遺体で見つかったとしました。

これについて論評は、「日本で行方不明になった人を拉致被害者にしたてている。拉致問題が荒唐無稽で欺まん的なものだという証拠が増えた」と主張しました。

さらに「われわれに対する敵視政策の根拠を見つけるために考え出されたのが、すでに解決された拉致問題だ」として、日本政府に対し、植民地支配の謝罪や賠償などを改めて求めました。

拉致問題をめぐっては、日本政府は解決に向け、あらゆる機会を捉えて取り組むとしていますが、北朝鮮は解決済みだという主張を繰り返しています。