芸高田市長が辞職表明
河井前法相から現金授受

河井克行前法務大臣と、妻の案里参議院議員が逮捕された選挙違反事件で、河井前大臣から現金を受け取ったことを認めた広島県安芸高田市の児玉浩市長が30日、問題の責任を取って辞職することを明らかにしました。現金の授受を認めて辞職する広島県内の自治体トップは3人目です。

安芸高田市の児玉浩市長は今月26日、頭を丸刈りにして記者会見を行い、県議会議員だった去年、河井前法務大臣から現金60万円を受け取っていたことを認め、陳謝しました。

児玉市長は進退について明言を避けていましたが、30日に改めて会見を開き、問題の責任を取って辞職することを明らかにしました。

そして「昨夜、市議会の議長に辞表を提出し受理された。市長を継続することは、市政運営に支障を来すとみずから判断した」と述べました。

児玉市長は、ことし4月に行われた市長選挙に立候補し、無投票で初当選しましたが、この選挙の際には、現金の授受を否定していて、辞職後に再び市長選挙に立候補するかどうかについては、「後援者とも相談しながら判断したい」と述べました。

この事件で辞職する広島県内の自治体トップは、現金20万円の授受を認め、ことし4月に辞職した安芸太田町の小坂真治前町長と、現金150万円を受け取っていたとして、30日付けで辞職した三原市の天満祥典市長に続き3人目です。