廃案となった検察官も含めた国家公務員の定年を引き上げる法案について、森法務大臣は検察官も定年の引き上げが必要だと強調する一方、定年延長を可能にする規定については、さまざまな意見を踏まえて扱いを検討していく考えを示しました。

検察官も含めた国家公務員の定年を引き上げる法案は、17日閉会した通常国会で廃案となり、政府は次の国会で改めて法案を提出し、成立を目指す方針です。

森法務大臣は記者会見で「検察官についても定年の引き上げが必要であるという認識に変わりはない。今後の取り扱いについては関係省庁とも協議して検討していく」と述べました。

一方、野党側が削除するよう求めていた検察官の定年延長を特例的に可能にする規定の扱いについて「国会審議などさまざまな場面を通じて、さまざまな意見を賜ってきたので、しっかり受け止めながら検討していきたい」と述べました。