調査考えていない」
自殺職員の妻の署名提出に

森友学園に関する財務省の決裁文書の改ざんに関与させられたことを苦に自殺した、近畿財務局の男性職員の妻が、第三者委員会による再調査を求めて、35万人を超える署名を提出したことについて、麻生副総理兼財務大臣は、すでに徹底した調査を行っているとして、再調査を行わない考えを改めて示しました。

決裁文書の改ざんに関与させられたことを苦に自殺した近畿財務局の職員、赤木俊夫さん(当時54)の妻の雅子さんは15日、財務省とは独立した第三者委員会による再調査を求めて、35万人を超える署名を安倍総理大臣宛てに提出しました。

これについて、麻生副総理兼財務大臣は記者会見で「財務省として調査を徹底してやらせていただいて、関与した職員に関しては厳正に処分した。作業に関わった近畿財務局の職員は、本省からの指令に抵抗したこともきちんと認定したうえで、処分しないということにさせていただいた」と述べました。

そのうえで「財務省として再調査を検討するのか」という質問に対して、麻生副総理は「再調査を今の段階で考えている訳ではありません」と述べました。