港からの人材受け入れ
具体的に検討 官房長官

中国が香港への統制を強めていることに関連して、菅官房長官は記者会見で、経済社会の活性化や一層の国際化を図る観点から、香港を含め、専門的・技術的分野の外国人材の受け入れを進める必要があるとして、具体的な検討を行う考えを示しました。

中国が香港への統制を強めていることに関連して、安倍総理大臣は11日の参議院予算委員会で、香港からの人材の受け入れを推進していく考えを示しました。

これについて、菅官房長官は記者会見で「東京が金融面でも魅力あるビジネスの場であり続け、世界中から人材、情報、資金が集まる国際都市として、さらなる発展を続けていくことは極めて重要だ」と指摘しました。

そのうえで「わが国は経済社会の活性化や一層の国際化を図る観点から、香港を含め、専門的・技術的分野の外国人材の受け入れを積極的に推進してきており、そのような観点から何ができるか引き続き検討していきたい」と述べました。

一方、記者団から、日本、アメリカ、インドの3か国で行う共同訓練、『マラバール』にオーストラリアを加えるかどうか問われたのに対し、菅官房長官は「現時点で具体的な検討が行われているわけではないが、わが国としては、これらの関係国の間で、訓練も含む防衛・安全保障協力を進めていくことは重要なことだ」と述べました。