阜県教委“気温湿度高い
登下校時マスク外してよい”

岐阜県教育委員会は、子どもが熱中症になるのを防ぐため、新型コロナウイルスへの感染防止で着用を求めているマスクについて「気温や湿度が高い日の登下校時は外してよい」と通知しました。

岐阜県内の公立の小中学校や高校は今月1日に学校を再開しましたが、県教育委員会は先月、「校内や通学時は原則としてマスクを着用する」とするガイドラインを示しています。

しかし、臨時休校で子どもが自宅にとどまる日が続いたことから、「暑さに慣れる前に登下校などを行うことになり、例年以上に熱中症に注意する必要がある」として、「気温や湿度が高い日の登下校時はマスクを外してよい」と通知しました。

これを受けて、岐阜市の明郷小学校では5日、子どもたちに通知の内容が伝えられました。

教職員らは登下校中にマスクを外す場合には、友達との距離を2メートルほどあけ、互いに向き合って話をしないよう呼びかけていました。

授業を終えて帰宅する子どもの中には、強い日ざしの中、早速マスクを外して歩く姿も見られました。

6年生の女子児童は「蒸れて暑くなるので、外せるのはうれしいです。友達とあまり近づかないよう気をつけます」と話していました。

明郷小学校の梅田貴昭校長は「子どもたちには、しっかり距離をとるよう指導します」と話していました。

名古屋 校内でマスクつけ 暑さの中そのまま下校も

名古屋市教育委員会は、市内の小中学校に対して、熱中症が発生する可能性が高いと判断した場合は、児童や生徒の距離を十分とったうえで、マスクを外すよう通知を出しています。

ただ、新型コロナウイルスの感染防止のため、校内ではマスクをつけるよう呼びかけられていることもあり、名古屋市東区の小学校では、マスク姿のまま下校する子どもたちの姿が目立ちました。

3年生の男子児童は「マスクをしていると蒸し蒸しとして汗だくになってしまいます。とても暑いです」と話していました。

子どもを迎えに来た保護者からは、子どもにマスクを外す判断を求めるのは難しいとして、暑さが厳しくなる中、熱中症のおそれがある場合には学校側に指示を出してほしいという声が聞かれました。

2年生の子どもを迎えに来たという母親は「授業中にマスクをつけている娘は『苦しくなってめまいがした』と言っていました。感染症も心配ですが、熱中症も心配です」と話していました。

また、別の保護者は「場所や状況に応じてマスクを外すように学校側に指示してもらえれば安心です」と話していました。