民 ネットのひぼう中傷
被害者に聞き取り

民放の番組に出演していたプロレスラーの女性が、SNS上でひぼう中傷が相次ぐ中、自殺したとみられる問題で、自民党は、同じように被害にあった人などから聞き取りを行い、今後、そうした書き込みを抑止するため、法整備を検討することを確認しました。

シェアハウスでの共同生活を記録するフジテレビの番組に出演していたプロレスラーの木村花さんが、SNS上でひぼう中傷が相次ぐ中、先月亡くなり、自殺したとみられています。

自民党は1日、対策を検討する作業チームの会合を開き、同じようにネット上でひぼう中傷を受けたことがある人などから聞き取りを行いました。

この中で、タレントのスマイリーキクチさんは「長年にわたって事実無根の中傷に苦しめられている」と訴えたほか、医療関係の団体は、新型コロナウイルスの院内感染が発生したという誤った情報で、経営に支障が出ている医療機関があることなどを説明しました。

作業チームは、ネット上のひぼう中傷の書き込みを抑止するため、誰が投稿したか速やかに特定できるよう必要な法整備を検討し、近く政府に提言することを確認しました。

スマイリーキクチさんは記者団に対し「匿名の人でも、すぐに特定できるよう法改正を望みます。表現に責任を持ち、みんなが安全に使えるネット環境にしてもらいたいです」と話していました。