「安倍首相は昭和
野田氏 姿勢の違いに言及

ことし秋の自民党総裁選挙への立候補に意欲を示している野田総務大臣は、21日、岐阜県下呂市で行った講演で、安倍総理大臣との政治姿勢の違いに言及しました。

安倍首相は“強い人を強くする”発想

「安倍総理大臣と私の違いって、よく何って聞かれるんですよ。
安倍総理大臣はやっぱり、昭和の時代を引っ張ってきた、強い人を強くすればその人の恩恵が弱い人にいくだろうという、そういう発想がまだあるんですけど、私はもうそんなに、強い人を強くするよりも、もう少しだけ支えがあれば、もうちょっとの手引きでしっかり生きていける人たちの、もうちょっとをね、多種多様にそろえられるバリエーション豊富な温かい日本を作っていきたい。これからの人口減少、人がいなくなります。そして高齢者が日本の中の一番の大きい塊になってくる。そして支える子どもたちがいない。そして、子どもたちは減っているけれども、障害がある子どもたちはどんどん増えている。そういう日本の形に合うような、そういう姿勢の政治というのをやっていくべきではなかろうかと思っているわけです」

なぜアベノミクスが想像以上に伸びないか

「景気がアベノミクスで少しは上向いているけど、想像以上に伸びていないのは、やはりパンチが足りていないんですね。何が必要かというと、ありとあらゆる多様な意見が必要なんだと。そういう時に、日本は不幸なことに女性が苦労してきたけども、将来にとっては幸いなことにまだ生かされる未知の力があふれかえっているというのが、これからの日本の強みじゃなかろうかと思うわけであります」

マイノリティーの最大派閥

「なぜ女性かといえば、そういう少数派が、たとえば女性、たとえば障害者、たとえば高齢者、たとえば外国人、たとえば性的マイノリティーと呼ばれる人たち、いくらでもグループがあるんですけれども、なんといっても天の半分は女性であります。このマイノリティーの最大派閥が、誰よりもしっかりとした制度のもとで幸せを実感できれば、ほかのそういう人たちにいい流れが作れるんだと、だから私たちが大きな塊となって、この国を明るくしていこうと」