ランプ再選は悪影響”
NHK世論調査

アメリカ大統領選挙を前に行ったNHKの世論調査で、トランプ大統領が再選すると日本に「悪い影響が大きい」と答えた人が半数を超える一方、日米同盟は「維持・強化すべき」とした人が7割にのぼり、専門家は誰が大統領になろうと日米関係は重要だという意識が浸透していると指摘しています。

NHKは日本人のアメリカに対する意識を探ろうと、ことし2月から3月にかけて全国の18歳以上の3600人を対象に郵送による世論調査を行い、61%にあたる2195人から回答を得ました。

トランプ再選 日本への影響は?

ことしの大統領選挙でトランプ大統領が再び当選した場合の日本への影響を尋ねたところ
▽「良い影響が大きい」が10%
▽「悪い影響が大きい」が57%
▽「特に影響はない」が32%で、
「悪い影響」が「良い影響」を大きく上回りました。

拉致問題解決 トランプ政権頼りになる?

北朝鮮による拉致問題の解決に向けてトランプ政権が頼りになるか聞いたところ
▽「非常に頼りになる」が1%
▽「ある程度頼りになる」が15%
▽「あまり頼りにならない」が52%
▽「まったく頼りにならない」が30%でした。

日米同盟 今後どうすべき?

日米安保条約に基づくアメリカとの同盟関係を今後どうしていくべきか尋ねたところ
▽「より強化していくべきだ」が18%
▽「現状のまま維持していくべきだ」が55%
▽「協力の度合いを今より減らしていくべきだ」が22%
▽「解消をめざしていくべきだ」が3%で、
「強化していくべき」と「維持していくべき」を合わせると73%にのぼりました。

専門家「誰が大統領でも 対米関係が最重要と認識」

アメリカ政治が専門の慶應義塾大学の中山俊宏教授は「誰が大統領であれ日本にとってアメリカとの関係がいちばん重要だという認識が浸透している結果だ。一方で、アメリカが今後持続的に信頼できるパートナーなのかという不安のようなものがトランプ政権になって突きつけられているのではないか」と指摘しています。