縄県 設計変更めぐる
審査期間の大幅超過を通知

沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画をめぐり、防衛省が先月申請した設計変更について、沖縄県は沖縄防衛局に対し、審査にかかる期間が163日から223日かかる見通しだと沖縄防衛局に通知しました。

アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画をめぐり、防衛省は先月21日、埋め立て予定海域で見つかった軟弱地盤を改良するため、沖縄県に設計変更を申請しました。

これについて、県は15日、沖縄防衛局に対し、審査期間にかかる期間が「標準処理期間」である44日間を大幅に超過し、163日から223日かかる見通しだと通知しました。

県が結論を出さないかぎり、政府は関係する工事を進めることはできないため、県は審査に時間をかけたいとのねらいもあるものと見られます。

県が「標準処理期間」内に結論を出さない場合、政府は、沖縄防衛局が国土交通大臣に審査を申し出るなど対抗措置をとることも予想されます。

防衛省「今後の見通しは控える」

これについて、防衛省の伊藤報道官は記者会見で、「設計変更は有識者の助言などを得つつ、十分な検討を行ってきたものであり、沖縄県において、適切にご対応頂けるものと考えている」と述べました。

そのうえで、記者団が「今後、『時間がかかりすぎだ』として法的措置を講じる考えはあるのか」と質問したのに対し、「今後の見通しなどについて、予断をもって答えることは差し控えさせていただきたい」と述べました。