阪 解除へ設けた独自の
判断基準 2日連続で満たす

大阪府は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う施設への休業要請などの解除に向けて、独自に設けた3つの判断基準の達成状況を8日から発表しています。

9日は、感染経路が分からない患者の人数が3.86人、PCR検査の陽性率が2.6%、重症患者を受け入れる病床の使用率が29.8%で、2日連続でいずれも基準を満たしました。大阪府は今月14日まで日々の達成状況を分析し、7日連続で基準を満たせば、15日に休業要請の段階的な解除を判断する方針です。

宣言延長後初の土曜日 繁華街や公園の人出少なく

「緊急事態宣言」が延長されてから初めての土曜日となった9日、不要不急の外出の自粛要請が続く中、大阪の繁華街や公園では、人出は少ないものの気分転換をする人たちの姿が見られました。

このうち、正午すぎの大阪の繁華街・道頓堀では、9日も多くの店がシャッターを下ろし、人通りはまばらでしたが、マスクを着け、散歩や昼食の買い物などに出かける人たちの姿が見られました。

近くに住む夫婦は「食べたいものが食べられないのがストレスで、自由に何もできずにつまらない。あまり外にも出られず、家で飲むお酒が増えました」と話していました。

また、70代の女性は「休校中の高校生の孫がずっと家にいて生活リズムが乱れている。早く終息して元の学校生活に戻ってほしい」と話していました。

一方、東大阪市の花園中央公園では、家族連れや若者のグループが、気分転換をしようと人との距離を取りながら体を動かしていました。

娘と孫を連れて訪れた50代の女性は「家にずっといるのは苦痛なので、気分転換に外に連れてきました。コロナで仕事に行けず収入が入ってこないので心配です」と話していました。

また、娘を連れた30代の父親は「外に連れ出すのは抵抗があるので家で過ごせる遊具を買いましたが、きょうは大型連休が終わり人が少ないかと思って連れてきました」と話していました。