婦向け布マスク全品回収
検品し配布再開へ

不良品が見つかった妊婦向けの布マスクについて、加藤厚生労働大臣は記者会見で、各自治体からいったん国がすべて回収し検品したうえで、今月中旬から配布を再開する考えを示しました。

新型コロナウイルスの感染拡大で、政府は妊婦向けに47万枚の布マスクを全国の自治体に送りましたが不良品が見つかったため、配布を一時停止して原因を調べています。

加藤厚生労働大臣は1日の記者会見で、自治体で保管されている布マスクのうち、不良品として報告があったのは発送した枚数の1割にあたる、およそ4万7000枚に上ったことを明らかにしました。

そして「『黄ばみ』は、生地本来の色が残ったもので、品質には問題がないことが専門機関の分析で確認された。『かび』の疑いについては、培養して調査を進めている」と述べました。

そのうえで加藤大臣は、各自治体に保管されている布マスクをいったん国がすべて回収し検品したうえで、今月中旬から配布を再開する考えを示しました。

加藤大臣は「不良品があったことは大変残念で、今後こうしたことがないよう、国と納入する企業で厳格な製品管理を行い、安心して使ってもらえるよう努力したい」と述べました。