載一遇のチャンス」
9月入学提言 宮城県知事

全国17の県知事で作る政策提言グループのWEB会議が行われ、宮城県の村井知事は新型コロナウイルスの影響で臨時休校が続いている学校について、入学や新学期の開始を9月に延期すべきだとの考えを改めて示しました。会議では「9月入学制の導入を含めた抜本的な対策の検討を政府に要請する」とのメッセージをまとめ、29日の全国知事会の会議に提案することになりました。

宮城県の村井知事は27日、臨時休校が続く学校の再開時期について、9月に入学や始業とすることも検討すべきだという考えを示しました。

村井知事は28日、全国17の県の知事で作る「日本創生のための将来世代応援知事同盟」のWEB会議の中で「欧米など諸外国と始業や入学の時期をそろえ、国際化に向けて検討すべきだ。始業時期がずれていくと学力差が出てしまう。思い切って9月の始業、入学を考えるタイミングだ」と述べました。

これに対し岡山県の伊原木知事は「改革するならば今しかない。検討すべきだ」と述べたほか、広島県の湯崎知事は「この事態が夏までに収束することが前提とはなるが、真剣に検討するに値する話だ」と述べました。

そして、出席した知事の総意として「学習機会を確保するため、9月入学制の導入を含めた抜本的な対策の検討を政府に要請する」というメッセージをまとめ、29日の全国知事会の会議に提案することになりました。

村井知事「千載一遇のチャンス」

村井知事は記者団に対し「再開時期がずれ込むほど1年単位で行っている子どもの学習が間に合わなくなってしまう。そうならないためにも準備をしておく必要があるし、この検討が日本の将来のためにもなる。これまでやりたくてもできなかったことに取り組む千載一遇のチャンスだ」と述べました。

東京 小池知事「大きく変えるきっかけ」

入学時期や新学期の開始時期を9月に変更すべきだという声があがっていることに関連し、東京都の小池知事は28日夕方、動画投稿サイトの「YouTube」で配信した動画の中で、「世界的にも、9月にスタートというのは多くの国々がやっていて、グローバルスタンダードだ」述べました。

そのうえで「混乱もするが、一方で今、混乱しているわけで、だったらこのパラダイムシフト、大きく変えるきっかけになると思う」と述べました。