スク値上がりある程度
やむをえず 梶山経産相

梶山経済産業大臣は、マスクの原材料が国際的に高騰していることを踏まえて、値上がり分などをマスクの小売り価格に上乗せするのは、「適正な価格設定だ」と述べました。品薄に乗じた異常な高値販売は防ぐとしつつ、原材料の高騰でマスクが値上がりするのはある程度やむを得ないという認識を示した形です。

新型コロナウイルスの感染拡大による世界的なマスク需要の高まりを受けて、不織布やゴムのひもといった原材料価格が高騰しています。

梶山経済産業大臣は、28日の閣議のあとの記者会見で、マスクが品薄であることに乗じた、仕入れ値の何倍もの異常な価格での販売は防止しなければならないと強調しつつ、「マスクの原材料が高くなっていることもある。現在の値上がり分、また流通マージンをしっかり乗せてもらったうえで売ることは適正だ」と述べました。

また「経済産業省としては小売り事業者に対して、マスクを積極的に仕入れたうえ、仕入れ価格の上昇を反映させるなど、合理的根拠を持った適正な価格での販売を要請している」と述べました。

政府は今月22日、マスクを販売する事業者に、海外から積極的な仕入れを行い合理的な根拠を持った価格で販売するよう求めています。

梶山大臣の28日の発言は、品薄を解消するためにこれまでより高値でマスクを仕入れ、その結果値上がりするのはある程度やむを得ないという認識を示した形です。