「安倍総裁3選
難しいだろう」小泉元首相

ことし秋の自民党総裁選挙をめぐり、小泉元総理大臣は記者団に対し、「森友学園」への国有地売却などで政権への信頼がなくなってきたとして、安倍総理大臣の3選は困難だという見方を示しました。

この中で、小泉元総理大臣は森友学園への国有地売却について「これは安倍総理大臣が『関係していたら総理も国会議員も辞める』と発言したことに端を発している。夫人の昭恵氏が開校を計画していた小学校の名誉校長をしながら、なぜ関係ないと言えるのか」と指摘しました。

また加計学園の獣医学部新設をめぐり、愛媛県の担当者が3年前に総理大臣官邸を訪問した際のやり取りを記したとする文書に記載のある柳瀬元総理大臣秘書官と、愛媛県側の見解が異なっていることについて「記録が残っていたら、どっちがうそをついているか、だいたい想像できる。官邸での面会を認めるしかない」と述べました。

そのうえで小泉氏は、記者団からことし秋の自民党総裁選挙での安倍総理大臣の3選について見通しを問われ「難しいだろう。もう信頼がなくなってきた。何を言っても言い逃れや言い訳に聞こえる」と述べました。

一方、自衛隊のイラク派遣の日報の中に「戦闘」という文言が複数記載されていたことが明らかになったことについて、派遣当時、総理大臣だった小泉氏は「非戦闘地域に派遣しており、当時の答弁と矛盾はない。戦闘をしているという報告は一切なかった」と述べました。