農水省で見つかった
文書は愛媛県作成」知事

加計学園の獣医学部新設をめぐり、愛媛県の担当者が3年前に官邸を訪問した際のやり取りを記したとする文書が農林水産省から新たに見つかったことについて、愛媛県の中村知事は記者団の取材に対し、県が作成した文書だと述べました。

中村知事は、農林水産省が公表した文書を県が取り寄せて比較したとしたうえで、「今回の文書は日付が『4月3日』となっているが、担当者に確認したところ、これは官邸での会議の直後に作られたものだった。先日報道された文書は日付が『4月13日』となっているが、それは私への報告の直前に職員が用意した文書だということだった」と説明しました。

そして、「会議直後のもので、誤字や修正はあるが、内容的には全く変わっておらず、同じものだと思う」と述べ、前回の文書と同じく、愛媛県の担当者が作成したものであることを認めました。

さらに、愛媛県の関係者が国会に招致を求められた場合は「職員に精神的なプレッシャーをかけるのはどうかと思うので、私が職員から話を聞いて、すべて矢面に立つ。記者会見の中身しか言えないが、いつでも説明できる」と述べ、知事みずからが応じる考えを示しました。

加計学園「ノーコメント」

加計学園は、県の職員らと官邸を訪問したかについては「ノーコメントです」と話したうえで、「学部の設置認可までの一連の手続きはすべて適正に行われたと認識しています」とコメントしています。