マスク 17日から配布
感染者数の多い東京から

菅官房長官は15日、午後の記者会見で、全国すべての世帯への布マスクの配布について「今週金曜日、4月17日より感染者数の多い地域、具体的には東京から配布する予定だ」と述べました。

首相 企業に一層の増産要請

安倍総理大臣は15日夕方、総理大臣官邸で医療物資などの生産を手がける企業や、新たに生産を検討している企業などの幹部とテレビ会議を行いました。

会議では各企業から現在の取り組み状況などが紹介され、このうち大手繊維メーカーの帝人が医療用ガウンの増産に取り組む方針を説明したほか、大手電機メーカーのソニーは、複数の企業と協力して人工呼吸器の生産を支援し、1000台以上の供給を実現すると説明しました。

これを受けて安倍総理大臣は「マスクや人工呼吸器は、いずれもコロナウイルスとの戦いで欠かせないものであり、医療現場からは、何としても供給を確保してもらいたいという悲痛な声が上がっている」と述べました。

そのうえで「『売れ残ったらどうしよう』と心配している事業者もいるかもしれないが、万が一売れ残れば、国がしっかりと買い上げを行う。どうか安心して、思い切った増産を行っていただきたい」と述べ、一層の増産に取り組むよう要請しました。

そして「医療用の防護具などを確保するための対策として、2500億円規模の予算を用意するとともに、必要があれば予備費もためらうことなく投入していく」と述べました。