殺職員の妻 首相らの
再調査を行わない考えを批判

森友学園をめぐる財務省の決裁文書の改ざんに関与させられ自殺した、近畿財務局の職員の妻が23日コメントを発表し、再調査を行わない考えを示している安倍総理大臣と麻生副総理兼財務大臣に対し「2人は調査される側で再調査しないと発言する立場ではない」などと批判しました。

財務省の決裁文書の改ざんに関与させられ、3年前に自殺した近畿財務局の職員、赤木俊夫さんが書き残していた「手記」が今月18日、公開されました。

手記には、改ざんの経緯などが詳しく記されていましたが、安倍総理大臣や麻生副総理兼財務大臣は、すでに公表している財務省の調査報告書と大きなそごはないとして、再調査を行わない考えを示しています。

これについて赤木さんの妻が23日、直筆のコメントを発表し、安倍総理大臣と麻生大臣に対し「2人は調査される側で、再調査しないと発言する立場ではないと思います」と批判しました。

コメントでは、安倍総理大臣に対して「私や妻が関係しているということになれば、総理大臣も国会議員も辞める」との国会での発言が「改ざんが始まる原因をつくった」としているほか、麻生財務大臣に対しても「墓参りに来てほしいと伝えたのに、国会で私のことばをねじ曲げた」としています。

代理人の弁護士によりますと、赤木さんの妻は第三者委員会などによる再調査を強く希望しているということです。