友学園問題「再調査
考えていない」麻生財務相

「森友学園」をめぐる問題で自殺した近畿財務局の職員の手記が公表されたことについて、麻生副総理兼財務大臣は、閣議のあとの記者会見で、財務省がまとめた改ざん問題に関する調査報告書と大きなかい離はないとして、再調査を行う考えはないことを明らかにしました。

この中で、麻生副総理兼財務大臣は「残されたご遺族の方には謹んでご冥福をお祈りする。ご遺族の方が国を提訴したということは報道を通して承知しているが、手元に訴状が届いていないのでコメントすることは差し控えたい。当時、ご遺族に対して極めて丁寧に対応するよう指示した」と述べました。

この問題をめぐっては、財務省はおととし調査報告書をまとめていますが、麻生大臣は「文書改ざんの一連の問題は、捜査当局の調査とあわせて、財務省として説明責任を果たすという観点から調査を尽くした。手記に基づいて新たな事実が判明したとは考えておらず、調査報告書との間に大きなかい離があるわけではないので、再調査を考えているわけではない」と述べました。