「検察官逃げた」答弁
森法相 法務委で改めて謝罪

「東日本大震災の際に検察官が最初に逃げた」と答弁した森法務大臣は13日、衆議院法務委員会で、「検察の活動について個人的な評価を述べたことは不適切だった」と述べ、改めて謝罪しました。

森法務大臣は、さきの参議院予算委員会で、「東日本大震災の際に検察官が最初に逃げた」などと答弁し、その後撤回しましたが、国会審議に影響し、安倍総理大臣から、12日、厳重注意を受けました。

そして13日、森大臣は、衆議院法務委員会の冒頭、「一連の言動により、国会審議に大変な迷惑を掛けた。法務大臣として検察の活動について個人的な評価を述べたことは不適切だった」と述べました。
そのうえで、「心よりおわび申し上げ、今後の国会審議に、より一層誠実に対応していきたい」と改めて謝罪しました。

このあと、質問に立った自民党、立憲民主党、共産党、日本維新の会からは、「大臣の言動としていかがなものか」、「国民の信頼をおとしめた自覚はあるのか」など、厳しい批判が相次ぎました。

これに対し、森大臣は、「検察の活動の公正性に誤解を招きかねない答弁は不適切で、真摯(しんし)に反省している」などと繰り返し、理解を求めました。

参院予算委員長が注意へ 16日の審議で

自民党と立憲民主党の参議院国会対策委員長が会談し、来週16日に参議院予算委員会を開き、午後に予定されていた集中審議を午前中から行うことで合意しました。

集中審議では冒頭、金子予算委員長が森大臣を注意するということです。

一方、衆議院では、野党側が参議院予算委員会での森大臣の説明を見極める必要があるとして、13日の外務委員会などの開催は見送られ、週明けに改めて日程の協議が行われる見通しです。