名が空欄の領収書の
発行ないと」指摘に首相は…

衆議院予算委員会の集中審議は、午後の質疑で「桜を見る会」の前日夜に開かれた懇親会をめぐり論戦が交わされました。

立憲民主党などの会派の小川淳也氏は「桜を見る会」の前日夜に開催された、安倍総理大臣の後援会主催の懇親会をめぐり、ホテル側が立憲民主党の議員の問い合わせに対し、「宛名が空欄の領収書を発行したことはない」などと回答したことについて、改めて真偽をただすとともに、ホテル側に書面での回答を求めるよう要請しました。

これに対し、安倍総理大臣は「ホテル側に確認したところ、あくまで一般論で答えたもので、個別の案件については営業の秘密に関わるため、回答には含まれていないとのことだ。私の事務所は、明細書などの発行は受けておらず、領収書については宛名を『上様』としていた可能性はあるとのことだ」と述べました。

そのうえで「ホテル側には予算委員会で私が答弁する旨を伝え、確認したことを答弁している。これ以上、ホテル側に要望することは考えていない」と述べました。

さらに、一部業務の停止命令を受けた札幌市の暗号資産販売「48ホールディングス」の幹部が、安倍総理大臣と懇親会で撮影した写真を用いて勧誘していたなどと一部で報じられたことについて、安倍総理大臣は「私も妻も存じ上げていないし、個人的な関係は一切ない。正直、見覚えは全くない」と述べました。

立民 福山氏「首相説明 国会答弁として持たない」

立憲民主党の福山幹事長は国会内で記者団に対し、「辻元氏がホテルから得た回答は、これまで安倍総理大臣が国会で説明してきた内容と全く異なるものだ。『苦しい』としか言いようがなく、あれでは国会の答弁としては持たない」と述べました。

立憲民主党などの会派の山井和則氏は記者団に対し、「安倍総理大臣が今まで説明してきたことが虚偽の可能性が高まっている以上、書面で説明してもらわないと水掛け論になる。壊れたテープレコーダーのように、本当かうそか分からないことを繰り返す答弁で議員や国民を振り回すのはやめていただきたい」と述べました。