皇誕生日の一般参賀
取りやめることを決める

宮内庁は、今月23日に予定されていた即位後初めての天皇誕生日の一般参賀について、新型コロナウイルスの国内での感染拡大を考慮して取りやめることを決めました。

皇居では毎年、新年を迎えた正月2日と天皇誕生日に一般参賀が行われています。

今月23日は即位後初めての天皇誕生日で、天皇陛下が皇后さまをはじめ、皇族方とともに午前中3回、皇居 宮殿のベランダに立って訪れた人たちの祝意にこたえられ、午後には記帳による参賀も行われることになっていました。

しかし宮内庁は、国内で新型コロナウイルスの感染が拡大し、政府が高齢者などに人混みを避けるよう呼びかけている状況などから、一般参賀の取りやめを決めました。

宮内庁は「天皇陛下が国民から祝賀を受けられる大切な行事なので残念だが、多くの人たちが1か所に集まって接近することなど、一般参賀の特殊な状況を考え、慎重に検討したうえで取りやめることにした」としています。

天皇誕生日の一般参賀が取りやめられるのは平成8年、南米ペルーの日本大使公邸で起きた人質事件に配慮して取りやめられて以来です。

一方、この日に予定されているこのほかの天皇誕生日の祝賀行事は訪れる人たちが限られているなどとして、予定どおり実施するということです。

官房長官「宮内庁の判断を尊重」

菅官房長官は午後の記者会見で、宮内庁が天皇誕生日の一般参賀の取りやめを決めたことについて「宮内庁で諸般の事情に鑑み、中止することとしたものと承知しており、判断を尊重したい。新型コロナウイルスの感染症をめぐる昨今の情勢を勘案してということもあったのだろう」と述べました。

そのうえで記者団が「政府として大規模な行事の開催は控えるべきだと判断したのか」と質問したのに対し、菅官房長官は「宮内庁だけは、基本的に宮内庁の意向をできるだけ取り入れて対応している」と述べました。