国者対応「風評被害
ないように」 菅官房長官

菅官房長官は3日午前の記者会見で、中国・湖北省武漢からチャーター機で帰国した人への対応について、「帰国した人には、さまざまな負担や不自由をかけているが、政府は、各施設に関係省庁から職員を派遣し、さまざまな声をくみ取りながら、生活用品、テレビやWi-Fiルーターなど器材を迅速に提供してきた。今後も、要望などを踏まえ、引き続きプッシュ型支援を用いるなど、帰国者の健康管理に万全を期していきたい」と述べました。

そのうえで、「帰国者のケアに全面的に取り組んでいることも含め、ウイルスに関する基本情報や感染予防策、患者の発生状況などの情報を、ホームページで周知するとともに、厚生労働省にコールセンターを設置して、国民に丁寧に説明している。引き続き、迅速かつ的確な情報提供を行い、風評被害がないようにしたい」と述べました。

また帰国した人の一部が滞在する埼玉県和光市の施設で、内閣官房の職員が倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されたことについて、「ご冥福をお祈りする次第だ。職員は受け入れ業務を担当しており、死亡の原因については現在確認している。優秀な職員を失ったことは極めて残念で、こうした事案が今後生じないよう努めたい。またこの施設で進めている帰国者の受け入れ業務は適切に進めていきたい」と述べました。