ージス配備「県としても
理解する状況には至らない」

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」をめぐって、秋田県の佐竹知事らが防衛省を訪れて、河野防衛大臣と会談し、秋田市の候補地への配備は、地元の理解を得るのは難しいと伝えたのに対し、河野大臣は、候補地はゼロベースで検討していくという考えを伝えました。

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備をめぐり、政府は、秋田市にある陸上自衛隊新屋演習場を候補地の1つとして示していますが、ずさんな調査を受けて、新屋演習場を含む、東北の20か所の国有地で再調査を進めています。

こうした中、秋田県の佐竹知事と、秋田市の穂積市長が防衛省を訪れて河野防衛大臣と会談し、候補地についての説明資料が極めてずさんで、地域の住民を中心に多くの人が強い不信感を抱いていると指摘しました。

そのうえで、「新屋演習場については、県としても理解する状況には至らない」と述べ、秋田市の候補地への配備は、地元の理解を得るのは難しいと伝えました。

また佐竹知事は、再調査にあたっては、住宅地などからの距離を重要な基準に位置づけることなどを求めました。

これに対し、河野大臣は「迷惑と心配をかけたことを、改めておわびする。再調査をしっかりやり、本当の意味でのゼロベースでしっかりと検討していきたい」と述べました。