予算委 桜を見る会や
大学入試など追及 野党側

国会では、衆議院予算委員会で今年度の補正予算案の審議が行われ、野党側が「桜を見る会」や記述式問題の導入が見送られた大学入学共通テストなどについて追及しました。

「桜を見る会」
この中で立憲民主党などの会派の小川淳也氏は「桜を見る会」をめぐり「総理は、『招待基準があいまいで、結果として招待者数が膨らんだ』とひと事のように言うが、悪いのは招待基準を悪用した安倍政権だ。総理自身に責任がある」とただしました。

これに対し、安倍総理大臣は「増えたことについては責任を感じているし、反省しなければならない。しかし、招待基準があいまいであったことは事実だ」と述べました。

また、みずからの事務所による推薦について、安倍総理大臣は「事務所が、推薦するか否かを考えている方々について個別に聞かれれば意見を伝え、私が把握している、各界で活躍されている方々についても推薦するよう意見を伝えたこともあった。各界で活躍されている人を幅広く把握する観点から、妻の意見を聞くこともあった」と述べました。

大学入学共通テスト
立憲民主党の川内博史氏は、来年から始まる大学入学共通テストで、国語と数学の記述式問題の導入が見送られたことについて「テストの実施に必要な基本的事項を定めた実施大綱や問題作成の方針はいつ変更するのか」と質問しました。

これに対し、萩生田文部科学大臣は「導入見送りに伴い、大学入試センターと連携して試験時間などの必要となる見直しを行っている。受験する予定の高校生などの準備に大きな影響がないようにすることが何よりも重要であり、あすにでも文部科学省で出題教科や科目、試験時間を定めた実施大綱の見直しを、大学入試センターでは問題作成方針の見直しを公表する予定で準備をしている」と述べました。

公債発行額
国民民主党の前原元外務大臣は公債発行額について、「施政方針演説で『公債発行額の減額は8年連続』と言っていたが、決算ベースでは8年連続ではない。補正予算を出すことによってどんどん財政規律が崩れていっており、なぜうそを言うのか」とただしました。

これに対し、安倍総理大臣は「うそというのは言い過ぎだ。当初予算において公債発行額を抑制していくことは、財政健全化を進めていくうえで極めて重要だ。決算ベースで、当初予算を上回る公債発行を行った年度もあるが、国内外の経済情勢や災害の対応などで必要不可欠な対応を機動的に行った結果だ。政権交代以降では、公債発行額は決算ベースでも約13兆円、減少しており、着実に財政健全化を進めてきた」と述べました。