曜討論ダイジェスト
今後の国会 焦点は

NHKの日曜討論で、与党側は、新しい経済対策などが盛り込まれた補正予算案や新年度予算案の早期成立を目指す考えを強調しました。これに対し野党側は「桜を見る会」やIR=統合型リゾート施設などについて、ただしていく考えを示しました。

自民党の稲田幹事長代行は「補正予算案と新年度予算案の早期の成立が最大の景気対策だと思う。去年は大きな災害もあり、米中の緊張による経済の下振れリスクに対応して、今回、大型の経済対策を組んでいる。また、政治家、個人個人のさまざまな信頼を損なうような疑惑については、それぞれがしっかりと説明責任を果たしていくということだと思う」と述べました。

公明党の斉藤幹事長は「災害からの復旧・復興や、全世代型社会保障の充実、それに経済対策の3つを柱とする予算案の審議に全力を挙げたい。長期安定政権ゆえの緩みやおごりがあってはならない。与党がしっかり自覚して謙虚な国会運営を心がけていきたい」と述べました。

立憲民主党の福山幹事長は「『桜を見る会』やIRをめぐる汚職事件などの対応で、政策論議にふたをしている全責任は安倍総理大臣と与党にある。まず情報を開示することが議論のスタートとなる。また、日本の成長戦略にカジノはいらないので、早々にやめると決めるべきだ」と述べました。

国民民主党の平野幹事長は「安倍政権に一貫して共通しているのが、公文書を何らかの形で隠蔽したり改ざんしたりしていることで、その一つに『桜を見る会』の問題がある。IR整備はゼロベースに戻すべきで、賭博で経済を活性化するのは不健全だ」と述べました。

日本維新の会の馬場幹事長は「この国会には重要法案などもないということなので、こういうときにこそ腰を据え、社会保障や憲法改正など十分時間をかけて議論すべきテーマについて論戦に臨みたい」と述べました。

共産党の小池書記局長は「『桜を見る会』は、安倍総理大臣が真実を語れば解決する問題で、放置すれば政治への信頼が失われたままになる。うそと隠蔽、モラルの崩壊を終わりにしなければならない」と述べました。