野古「設計見直し後も
環境影響は同じかそれ以下」

沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画をめぐり、防衛省は、軟弱地盤の大幅な改良に伴って設計を見直したことによる周辺環境に与える影響は、計画の変更前と同じか、それ以下になるという予測を示しました。

普天間基地の名護市辺野古への移設計画をめぐり、防衛省は軟弱地盤の大幅な改良が必要になったとして設計を見直しました。

これを受けて20日、防衛省で、工事の環境対策について助言する環境監視委員会が開かれ、防衛省は、設計を見直したあとの工事でも、周辺の環境に与える影響は変更前と同じ程度かそれ以下になるとした予測を示しました。

具体的には、埋め立てに先立って護岸工事を行うエリアを増やし土砂の流出を防ぐほか、工期が伸びたことで一度に投入される土砂の量を少なく抑えることで環境への負荷を減らすとしていて、サンゴなど生態系への影響も、変更前と同じ程度かそれ以下になるとしています。

防衛省は今後、こうした予測も踏まえ、設計変更を沖縄県に申請することにしていますが、県は認めない方針で、国と県の対立が続くことも予想されます。