産党党大会
16年ぶりに綱領改定

共産党は党大会最終日の18日、16年ぶりに綱領を改定し、野党共闘を強化することを柱とした大会の決議を採択しました。

今月14日から静岡県熱海市で開かれていた共産党の党大会は、18日に最終日の日程を終え閉幕しました。

党大会では16年ぶりに党の綱領が改定され、中国の東シナ海などへの海洋進出を踏まえ、「大国主義・覇権主義は、世界の平和と進歩への逆流となっている」と指摘しています。また、人権問題も深刻化しているなどとして、中国を「社会主義をめざす新しい探求が開始された」国としていた記述を削除し、中国共産党との違いを鮮明にしました。

大会の決議では、安倍政権を「史上最悪の暴政の連続でこれ以上延命させてはならない」と批判し、「次の衆議院選挙で野党連合政権に道を開く」などと、野党共闘を強化することを前面に打ち出しました。

一方、志位委員長・小池書記局長の体制を継続し、政策委員長には女性として初めて田村智子参議院議員を起用しました。

また、党の理論的支柱とされる不破哲三氏(89)が引き続き党最高指導部のメンバーに残ることも決めました。

志位委員長「政権構想進んでいる」

志位委員長は記者会見で、「立憲民主党などとは、安倍政権を倒し立憲主義を取り戻すということまで合意しており、一歩一歩進んでいる。次は政権をともにするという意思を確認する必要があり、政権が実行する政策を決め、不一致点にどう対応するかも詰めていきたい。労働組合とも協力関係を築くため、連合の方々とも胸襟を開いて話し合いたい」と述べました。