井議員の事務所捜索で
自民に説明求める 野党

自民党の河井案里参議院議員の事務所に広島地検が、公職選挙法違反の疑いで捜索に入ったことを受けて、野党側は自民党に対し、河井氏らから事情を聞いたうえで、説明するよう求めました。

広島地検が公職選挙法違反の疑いで自民党の河井案里参議院議員の事務所とその関係先として、夫の河井克行前法務大臣の事務所に捜索に入ったことを受けて、自民党の森山国会対策委員長と、立憲民主党の安住国会対策委員長が国会内で会談しました。

この中で安住氏は「河井夫妻と、去年辞任した菅原前経済産業大臣は、疑惑を持たれたにもかかわらず、説明責任を果たしていない。本来、国会での説明や記者会見があってしかるべきだ」と指摘しました。

そのうえで、安住氏は通常国会の召集までに、自民党が責任を持って河井夫妻と菅原氏からそれぞれ事情を聞き、野党側に説明するよう求めました。

これに対し森山氏は、持ち帰って検討する考えを示しました。

安住氏は記者団に対し「このまま見過ごすことはできず、きちんとけじめをつけてもらいたい。説明責任を果たせないのであれば、通常国会の審議に応じることは難しい」と述べました。

自民 森山氏「本人たちがしっかり説明を」

自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し「現職の国会議員の事務所に捜索が入ったことは非常に重く、最も厳正であるべき選挙について捜査されるのは遺憾だ。本人たちがしっかり説明することが大事だ。一方で、昨年の災害で被害の大きかった地域では皆さんが待っており、国会では今年度補正予算案の成立を急ぎ、新年度予算案も今年度内の成立を目指していく」と述べました。