HK「常時同時配信」
4月から開始へ

NHKは、地上放送のテレビ番組を、インターネットに同時に配信する「常時同時配信」と、それらの番組を放送後1週間、いつでも見ることができる「見逃し番組配信」のサービスを、ことし4月から開始することになりました。

NHKの上田会長が記者会見し、番組やコンテンツをいつでも、どこでも視聴できるよう、テレビ放送のインターネットへの「常時同時配信」と「見逃し番組配信」のサービスをことし4月1日から開始すると発表しました。

この新しいサービスの名称は「NHKプラス」で、総合テレビとEテレの番組を配信します。

▽常時同時配信は、費用を抑えるため、当面、毎日午前6時から翌日午前0時までの18時間程度行い、▽見逃し番組配信は原則、放送後7日間いつでも利用できるようにします。

「NHKプラス」は、放送を補完するサービスとして実施するため、▽受信契約者と、▽契約者と生計を同一にする人は、利用申し込みと認証の手続きを行えば、追加の負担なく利用できます。

また「NHKプラス」を含む、2020年度のインターネット活用業務の費用は、東京オリンピック・パラリンピックに関する費用を除いて170億円と、受信料収入の2.4%を見込んでいます。

NHKでは3月1日から試行的にサービスを実施し、システムの確認などを行うことにしています。

上田会長は「NHKは今の経営計画で、放送を太い幹としつつ、インターネットも適切に活用し、正確で迅速なニュースや質の高い多彩な番組を『いつでも、どこでも』受け取っていただける環境を整え、視聴できる機会を拡大していくことを掲げている。『NHKプラス』の開始は、NHKが『公共メディア』として、これからも信頼される『情報の社会的基盤』としての役割を果たし続けていくための大きな飛躍の一歩だ」と述べました。