メリカ政府は勇気が
ない」ハリソン・フォード氏

ハリウッド俳優で環境保護活動にも力を入れているハリソン・フォードさんが、スペインで開催されているCOP25のイベントに登場し、「アメリカ政府は勇気がない」と述べ、温暖化対策に否定的なトランプ政権を批判しました。

ハリソン・フォードさんは10日、COP25の会場で、アメリカの自治体などのグループが開いたイベントに参加しました。

フォードさんは「アメリカ政府は勇気がないことを露呈し、パリ協定からも抜けると脅した」と述べ、温暖化に対する責任を受け入れ、政治的意志を持って対策に取り組むべきだとトランプ政権を批判しました。

そのうえで「若者の将来を否定し続けることはできない」と話し、化石燃料への依存を減らして、温暖化を止めるべきだと訴えました。

また、同じイベントには、来年のアメリカ大統領選挙で野党・民主党の候補者指名を目指している前のニューヨーク市長、ブルームバーグ氏も登場し、みずからの団体が新たにまとめた報告書を発表しました。

報告書では、アメリカの温室効果ガスの排出量は、自治体や企業などの独自の取り組みによって2030年までの25年間で最大37%削減できる可能性があり、さらに政府が積極的になれば、49%まで削減できるとしています。

COP25の会場では、アメリカのアル・ゴア元副大統領など著名人もイベントに参加して、トランプ政権の温暖化政策に批判の声を上げています。