田千葉県知事 給与減額
表明 自身の台風対応めぐり

ことし9月の台風15号への対応が問題視されている千葉県の森田知事は、3日の県議会で「県民に深くおわび申し上げるとともにみずからを戒め律したい」と述べ、自身の給与を減額する考えを明らかにしました。

千葉県内で大きな被害が出たことし9月の台風15号をめぐっては、森田知事が台風直撃の当日に県庁に登庁しなかったことや、その翌日に県庁を離れて自宅周辺を「私的に視察した」と述べたことに対し、対応を問題視する声が上がっています。

これについて、3日の県議会の代表質問で、自民党の實川隆議員は、「台風の前日には暴風などの警報が出ていたにもかかわらず、どう対応していたのか。県民に不信感を抱かせた責任をどう取るのか」とただしました。

これに対し森田知事は「都内で夕方まで会議に出席していた」と、みずからは県外に出ていたと説明しました。

そのうえで「痛恨の極みと言わざるをえず、県民の皆様に深くおわびを申し上げます。みずからを戒め、律する意味で給料と期末手当の減額をみずからに課したい」と述べ、給与を減額する考えを明らかにしました。

県議会の休憩時間に取材に応じた森田知事は、今回どれくらい給与を減額するかについて、「私の考え方は事務方に伝えます」としたうえで、給与の減額に向けた手続きの時期などについては、「今後、詰めていきます」と述べるにとどまりました。

県議会の一部に示す

その後の取材で、知事側が3日までに県議会の一部に対して、「給与の10分の1を3か月間にわたって減らす案で検討している」と伝えていたことが、議会関係者への取材で新たに分かりました。

千葉県によりますと、森田知事の給与の月額は139万円となっています。

案を示された議員の1人は、「減額の幅が少ない気がする。県民が納得するような額を示すべきだ」と話したということです。