曜討論ダイジェスト
「桜を見る会と国会」

今の国会の会期末が今月9日に迫る中、NHKの「日曜討論」で、与党側は、日米の新たな貿易協定の承認や残る法案の成立を急ぐ方針を示したのに対し、野党側は、「桜を見る会」をめぐって安倍総理大臣に国会で説明責任を果たすよう求める考えを強調しました。

自民党の稲田幹事長代行は、「残された国会の会期は大変短く限られている。日米の貿易協定の承認や、その他の法案の成立など、重要な課題にしっかり取り組んでいきたい。『桜を見る会』は、長年築き上げられてきた慣行のもとで、ずさんな扱いや、どんどん人数が増えてきた問題がある。公費を使ったイベントでもあるので、招待者名簿の保存期間は見直すべきではないか」と述べました。

公明党の斉藤幹事長は、「国民生活に重要な法案がまだ残っており、しっかり審議して成立させることが与党の最大の責任だ。政権が長くなったがゆえの緩みやおごりがあってはならず、野党の指摘は真摯(しんし)に受け止め、与党として反省していかなくてはいけない」と述べました。

立憲民主党の福山幹事長は、「2人の閣僚の辞任や萩生田文部科学大臣の『身の丈』発言、『桜を見る会』と、問題が噴出している。安倍総理大臣は説明責任を果たすべきで、予算委員会の集中審議を求めたい。うやむやなまま終わらせるわけにはいかず、国会を閉じても閉会中審査を求めたい」と述べました。

国民民主党の平野幹事長は、「閣僚2人が辞任した際、政治家の説明責任は政治家にあると、安倍総理大臣自身が述べていた。自身に関する『桜を見る会』の問題が出て、安倍総理大臣はどれだけ国会で説明したかが問われる。今の国会の会期内にしっかり説明してほしい」と述べました。

日本維新の会の馬場幹事長は、「歴史に残る最悪な国会だ。与党側は、スキャンダルについてきちんと説明責任を果たしていないし、わが党を除く野党側もスキャンダルを次から次へと見つけてはしゃいでいる」と述べました。

共産党の小池書記局長は、「『桜を見る会』の問題は、うそと隠蔽、モラルの崩壊という安倍政治の本質を示すものだ。安倍総理大臣は、予算委員会に出てこられないなら総理大臣を辞めるしかなく、内閣総辞職に値する」と述べました。