“夏の甲子園は無理”発言に
「高野連で検討を」官房長官

萩生田文部科学大臣が27日、「IOCのアスリートファーストの観点からいえば、甲子園での夏の大会は無理だと思う」と述べたことについて、菅官房長官は「夏の甲子園は国民に定着している」という認識を示す一方、大会の在り方は、高野連=日本高等学校野球連盟などで考えるべきことだという見解を示しました。
萩生田文部科学大臣は、27日の衆議院文部科学委員会で、高校野球のピッチャーの球数制限に関連して、「選手の健康管理を考えてしっかりやっていくことがいちばん大切で、IOC=国際オリンピック委員会のアスリートファーストの観点からいえば、もはや甲子園での夏の大会は無理だと思う」と述べました。
これについて菅官房長官は、午前の記者会見で「萩生田大臣の発言の正確な趣旨まで承知していないので、コメントは差し控えたい」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「夏の甲子園大会は、かなり国民の皆さんに定着していると思う。ただ、大会の具体的な在り方については、日本高等学校野球連盟等において、考えていただく事柄だ」と述べ、大会の在り方は、主催者である高野連などで考えるべきことだという見解を示しました。