を見る会「節度が大切」
「国会で説明を」与野党から

総理大臣主催の「桜を見る会」をめぐる問題で19日、与野党幹部からの発言が相次ぎました。

自民 岸田氏「説明十分か 判断するのは国民」

自民党の岸田政務調査会長は記者会見で「『桜を見る会』は来年は中止し、選考基準や予算などを見直すということなので、しっかり検討してもらいたい。安倍総理大臣は取材に長時間応じるなど、説明努力はしていると思うが、十分かどうか判断するのは与党でも野党でもなく国民だ。引き続き国民の声にしっかりと耳を傾けながら、必要なら説明していくことが大事だ」と述べました。

公明 山口氏「公費が使われている 節度が大切」

公明党の山口代表は記者会見で、「所管する内閣委員会で審議に応じられる部分と、それ以外の部分があると思う。後援者の部分については政治家自身が説明責任を果たすことが求められ、安倍総理大臣が、衆議院議員としてその説明に努力している最中だと思うので、しっかり責任を果たしてもらいたい」と述べました。

また、「総理大臣にお招きいただいたときは一定の基準を踏まえながら、ごく少人数の推薦をして、みずからも参加した。招待するかどうかは政府の決定なので、われわれが関知するところではない。公費が使われているわけだから、節度が大切だ」と述べました。

立民 安住氏「野党追及本部で徹底調査を」

立憲民主党の安住国会対策委員長は会派の代議士会で、「安倍総理大臣は『国会から求められれば説明するのは当然だ』と言いながら、予算委員会の集中審議は開かれない。前日に行われた懇親会の明細書もないと言っているが、そんなことはないはずだ。来週早々に野党の追及チームを『本部』に格上げするので、徹底的に調べてもらいたい」と述べました。

国民 原口氏「首相が国会で説明を」

総理大臣主催の「桜を見る会」をめぐり、野党側はこれまでの安倍総理大臣の説明では到底納得できないとして、予算委員会を開いて集中審議を行うよう求めていますが、与党側は応じられないとしています。

これについて、国民民主党の原口国会対策委員長は記者会見で、「安倍総理大臣は単発的に発言せず、国会でしっかりと答えてほしい。『国会から求められれば説明するのは当然だ』と言っているのに自民党が拒否している」と述べ、与党側の対応を批判しました。

そのうえで原口氏は「税金を私物化している疑いを多くの人が持っている。自民党の総裁でもある安倍総理大臣が『国会に出て行くのでその場を作るように』と党側に言えば済む話だ」と述べ、安倍総理大臣がみずから国会で説明することを決断すべきだと指摘しました。

維新 馬場氏「未来永劫、中止すべき」

日本維新の会の馬場幹事長は党の代議士会で「後援会とは一線を引き、公私の区別をきっちりつけることがこの問題の基本だ。『桜を見る会』は経費削減、行財政改革の点からも、未来永劫(えいごう)中止すべきだ」と述べました。